高齢者が少し歩くだけで山頂に立てる大野山&高齢者の体力の衰えについて知る

脚力の弱くなった高齢者が、少し歩くだけで山頂に立つことができる山がないかと、これまでの山行を振り返ってぴったりの山を思い出したので、平成30年1月3日に実際に高齢者を連れて行ってきました。


移動手段:車+徒歩

駐車場:山頂近くにあるイヌクビリ駐車場 60台

*駐車場までの道路は途中から狭くなり、すれ違い困難箇所もありますので、運転に自信のない方はあまりお勧めはできません。

駐車場までのルートや駐車場の詳細は下記↓を参照するとよいでしょう。

登山口ナビホームページから引用

駐車場近くには、こんな可愛らしい手作りのものもあって楽しいです♪


大野山の特徴

大野山は丹沢山塊の南西部の標高723mの山で、関東富士見100景にも選ばれています。

この山は、山頂近くまで車で行くことができて、山頂が牧草地であったため見晴らしがよく、丹沢湖や富士山、明神ヶ岳を含む箱根外輪山や相模湾など、360度の眺望が楽しめる山です。


トイレ:イヌクビリ駐車場(和式のみ)、山頂(洋式あり)

高齢者にとってはトイレも重要ですね。しゃがむ動作が出来ない人もいますので、山頂の洋式トイレはありがたいです。


山頂までの行程

イヌクビリ駐車場から山頂までは約0.4㎞で、高齢者でもゆっくり歩けば30分程度で山頂に着くことができます。ただ、距離は短いですが坂が急であるため、杖やトレッキングポールがあると安心だと思います。

晴れた日に山頂から見える景色は最高です。昔、丹沢山系の山をメインに登っていた高齢者の方なら、その山々を見ながら山頂で昔を懐かしむことも出来ます。


高齢者の体力の衰えについて知る

ここでは、高齢者の身体的特徴について知り、自分の体力に見合った山の選択、ルートの選択で無理のない登山計画を立てることの大切さを知っていただければと思います。

高齢になると色々な面での機能の低下がみられるようになります。

高齢者の身体的特徴についてはこちら↓を参照

公益財団法人長寿科学振興財団ホームページからの引用

また、あるデータによれば20歳を100%とした場合、脚力や持久力になると50歳で60%、60歳で50%程度と若いころに比べるとほぼ半分となってしまいます。平衡性に関しては50歳で40%、60歳で30%くらいになってしまうようです。

私も含めてですが、中高年の登山者で厄介なところは、自分自身の体力の衰えを自覚していない点にあると思います。特に以前、がっつりとした登山をしていた人、スポーツをしていた人ほどその傾向が強いと思います。

私自身も小学生から野球やサッカー、マラソンなどをがっつりとしていたこともあり、その傾向にありましたが、心臓疾患を患ってからは常に自分の体のことを意識するようになりました。

人それぞれ色々な山行をしているとは思いますが、仲間同士での山行やツアー登山などは意外に同世代が多く、どうしても同世代間の比較となってしまい、「まだ俺は結構できるな」「私はまだまだ負けてないわ」と思ったりしているのではないでしょうか。

体力の衰えを実感できていないわけです。しかし、先ほど触れたように高齢になると身体機能の低下は確実にみられるわけで、この身体機能の低下と心理面でのギャップが山での事故を生むことにつながります。


高齢になっても長く大好きな山登りを続けていくためにはどのようなことを意識したらよいでしょうか?

まずは、自分の身体能力をしっかりと把握すること。人と比較しないこと。そしてあくまでも自分の体力に見合った山の選択、ルートの選択で無理のない登山計画を立てること。そして、日々の生活の中で山に登るためのトレーニングを意識して行うことが大切だと思います。

トレーニングの一環として慣れないランニングに手を出す人もいると思いますが、急に始めると膝や腰を痛めることとなり(経験者)、良かれと始めたトレーニングのせいで逆に山に行けなくなってしまいます。


では、どのようなトレーニングをしたらよいのでしょうか?

まずは、いまさらと言われるかもしれませんが、やっぱりウォーキングから始めるのがよいと思います。その際に気を付けたほうがよいのが、ただ何となく歩くのではなく、少し息が弾む程度の速度で歩き、アップダウンのあるコースを歩くことを私自身はお勧めします。そして休日の比較的時間のとれるときには身近にある里山歩きや整備されたハイキングコースなどを歩くこともよいですね。



ぽっくん Ownd

登山大好き! その後の温泉やその土地の美味しいものを食べながら飲むビール♪ それだけで心と体が癒されます。

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